・夜打ち・虎狼・師子等よりも当時の蒙古のせめよりも
法華経の行者をなやます人人なり、此の世界は第六天の魔王の
所領なり一切衆生は無始已来彼の魔王の眷属なり、六道の中に
二十五有と申すろうをかまへて一切衆生を入るるのみならず
妻子と申すほだしをうち父母主君と申すあみをそらにはり貪瞋癡の
酒をのませて仏性の本心をたぼらかす、但あくのさかなのみを
・すすめて三悪道の大地に伏臥せしむ、たまたま善の心あれば
障碍をなす(兄弟抄、御書1081ページ)
【通解】
ゆえに、法華経を信じる人が恐れなければならないものは、
賊人、強盗、夜討ち、虎や狼、獅子等よりも、現在の蒙古の襲来
よりも、法華経の行者の修行を妨げ、悩ます人々である。
この世界は第六天の魔王が支配する所であり、あらゆる人々は、
限りなく遠い過去から、この魔王の家来である。
第六天の魔王は、六道のなかに、二十五種類の存在(=三界六道の迷いの
世界を二十五種に分けたもの)という牢を構えて、あらゆる人々をそこに
入れるだけでは終わらず、妻子という手かせ足かせをかけ、父母・主君という
網を空に張り、貪・瞋・癡の酒を飲ませて、仏性という本心を迷わせようとする。
もっぱら、悪の肴だけをすすめて、三悪道の大地に寝転がらせておくのである。
そしてたまたま、善の心を起こす人があれば、その邪魔をする。
決して邪魔者に負けてはいけません!
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