日天東に出でぬれば万星の光は跡形もなし、法華経の
なき所にこそ弥陀念仏はいみじかりしかども南無妙法蓮華経の
声・出来しては師子と犬と日輪と星との光くらべのごとし、
譬えば鷹と雉との・ひとしからざるがごとし(松野殿後家尼御前御返事、御書1393ページ)
【通解】
師子の吼える声には、他の一切の獣が声をひそめ、虎の影を
見れば犬は恐れる。
太陽が東に昇れば、数多くの星の光は跡形もなく消えてしまう。
(このように)法華経のないところでこそ、念仏は(法華経に導く
方便としての)意義があったが、南無妙法蓮華経が唱えだされると、
(それはまさに)師子と犬とを比べ、日輪と星の光を比べるような
ものである。
譬えていえば、鷹と雉は等しくないようなものである。
最高の物を所有できるのに、劣った物で我慢するなんて
極めて愚かです。
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