「すべての財産を失ってしまった。
大病を患ってしまった。
最愛の人を亡くしてしまった――そんな事態に遭遇しても、
それを乗り越え、幸福を創造していける力をもってこそ、
本当の遊楽なんです。
日蓮大聖人は、いつ命を奪われるかもしれないような
佐渡流罪の渦中にあって、『流人なれども喜悦はかりなし』
(御書一三六〇㌻)と言われている。
この大境涯の確立こそ、信心の目的なんです。
したがって、遊楽の境涯には、広宣流布のために、
大難にも堂々と立ち向かっていく勇猛心が不可欠なんです。
勇猛心なきところには、崩れざる遊楽はありません」
伸一は、ただ華やかな暮らしを追い求める生き方のなかには、
真の遊楽も、幸福もないことを訴えたかったのである。
「試練に次ぐ試練、涙また涙というのが、現実の社会といえます。
そのなかで人生に勝利していくには、唱題しかありません。
信心強き人とは、何があっても〝題目を唱えよう〟と、
御本尊に向かえる人です。
その持続の一念が強ければ強いほど、磁石が鉄を吸い寄せる
ように福運がついていきます」
どんな時でも題目を唱えきっていきましょう!
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