霊鷲山とは、インドにある山の名前で、釈尊が法華経を説いた場所です。その霊鷲山の多宝仏の宝塔とは、生命論のうえから結論して言うならば、御本尊のことであります。
妙法広布に活躍するわれら地涌の勇者は、死後は御本尊にいだかれ、未来世は、ずっと、東天に朝日が昇るように、生き生きと生命力豊かに、御本尊と共に生まれてくるのであります。
つまり、広宣流布という未曾有の聖業に、尊い生涯を捧げた人の生命は、この地球上に、または、この地球と同じような国土に生まれ、大歓喜のなか、広宣流布のために活躍していけることは間違いありません。
また、戸田先生は、『亡くなった人には、題目を唱えて祈念する以外に何も通じないのだ』と、よく言われていた。妙法とは、この大宇宙において生命と生命をつなげていく、いわば電波のような働きといえます。
この意味からも、力強い題目を唱えることが肝要です。生命力を満々とたたえた皆さんの題目によって、諸精霊が威光勢力を増し、それによって、追善した自身の威光勢力も、増していくのであります。この生命の交流を先祖無数の方々につなげていくのが、われわれの追善法要の意味といえます。
仏の生命を保ちながら行きたい所へ行ける、これほど嬉しい死に方は他にありませんね。
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