うまい儲け話は、どこかに落とし穴があり、必ず失敗するものです。ところが、そこに手を出してしくじり、借金を背負い込んでしまうと、なんとかしようと焦って、また、うまい儲け話にのってしまう。それを繰り返して、ますます借金が膨れ上がり、最後は破産してしまうことになる。
そうならないためには、その安易な一念、“おすがり信心”のような生き方を改めて、仕事も、信心も、新しい決意に立って再出発することです。うまい儲け話を追うような生き方をするのではなく、地道に努力と工夫を重ね、足もとを固めながら、着実に信頼を広げていくんです。
また、何よりも、“自分の人生は、広宣流布のためにあるのだ!”と、心を定めることです。そして、“必ず、防府の広宣流布を成し遂げていきます。そのために、今の危機を脱して、自由に活動できる経済力をつけさせてください”“仏法の偉大さを証明する力をください”と、真剣に祈ることです。
ただ、儲けるために信心をするのか。広宣流布していくために事業を成功させたいのか――そこには、天地水火の違いがあります。
私たちは、地域、社会の人びとに、正しい仏法を教え、一人も漏れなく幸せにしていくという、使命をもって生まれてきたんです。
その使命に生き抜こうと心を定め、信心に励む時、仏、菩薩の生命が涌現し、無限の力が、智慧が、湧いてくるんです。その力と智慧をもって、懸命に仕事に取り組んでこそ、商売の成功もあるんです
土台がしっかりとしてないと、その上にどんな豪華なものを建ててもすぐに崩れてしまうということですね。
心の財を毎日毎日少しずつでも積んでいくことが大事です。
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