閻浮提に広宣流布して断絶せしむること無けん」等云云、
予一たびは歎いて云く仏滅後既に二千二百二十余年を
隔つ何なる罪業に依つて仏の在世に生れず正法の四依
・像法の中の天台・伝教等にも値わざるやと、亦一たびは
喜んで云く何なる幸あつて後五百歳に生れて此の真文を
拝見することぞや(顕仏未来記、御書505ページ)
【通解】
法華経第7巻には「私(釈尊)が滅度した後、後の五百年のうちに、
この法華経を全世界に広宣流布して、断絶させてはならない」
(薬王菩薩本事品第23)と述べられている。
日蓮は一度は歎いて言う。
今は釈迦仏の滅後、すでに二千二百二十四年が経っている。
いったいどのような罪業があって、釈尊おられる時代に
生まれ合わせることができず、また、正法時代の四依の人
(迦葉・阿難や竜樹・天親等)にも、像法時代の天台大師や
伝教大師にも会えなかったのであろうかと。
また、一度は歓喜して言う。
いったいどのような福運があって、後の五百年である末法に
生まれ、この薬王品の真実の文を拝見することができたので
あろうかと。
日蓮大聖人の過去世は非常に興味深いです。
法華経に縁があったのは間違いありませんが、
もしかしたら逆縁だったのかもしれませんね。
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