2012年8月4日土曜日

生と死を見つめて

●新・人間革命より

私たちは、必ず臨終の時を迎えます。
しかし、生命は永遠です。
自分の生命がなくなるわけではありません。
大宇宙に冥伏するんです。
ちょうど、一日を終えて、眠りに就くようなものです。
時が来れば、また生まれてきます。

 死んでも、三世にわたる生命の原因と結果の法則は
一貫していますから、宿業も、福運も、使命も、境涯も、
そのまま続いていくんです。
広宣流布に生き抜いた人は、仏・菩薩の境涯のまま、
『死の仏』となるんです。

 生きている時は『生の仏』であり、亡くなってからも
『死の仏』となる――それを日蓮大聖人は、
『即身成仏と申す大事の法門』といわれているんです。

 さらに大聖人は、法華経見宝塔品の『若し能く持つこと有れば
即ち仏身を持つなり』の文を引かれています。
正法を持ち、強盛に信心を貫き通していくことこそ、
一生成仏の根本要件なんです。

 広宣流布の道は、常に険路です。牧口先生のように、
殉難を覚悟しなければならないこともあるかもしれない。
しかし、最後まで信心の炎を燃え上がらせ、仏法に殉じて
いった人の境涯は、悠々、堂々たる絶対的幸福境涯です。
大歓喜の人生です。

 また、信心していても、事故や災害等で、
他界する人もいるでしょう。
しかし、信心を貫いてきたならば、過去遠遠劫からの罪障を消滅し、
一生成仏することができます。

 経文にも、“悪い象に殺されても、地獄などに落ちることはない”とあ
ります。その理由は、『悪象等は唯能く身を壊りて心を破ること能わず』
(御書七ページ)であるからです。

 悪象等に殺されるとは、広く解釈すれば、事故や災害に遭って
命を失うことともいえます。
しかし、それによって、信心が破られることは
ないから、成仏できるんです。
いかなる状況で死を迎えたとしても、生命に積んだ
福徳は崩れません



仏法に生き抜けば死ぬことを恐れる必要はないんですね!



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